1808年5月2日のフランスによるスペイン征服への反乱に対する報復として、ナポレオン軍の銃殺隊が、マドリッドの愛国者を処刑する場面を描いた作品です。
フランス兵士らが、構図の右側に位置し、背を向けています。今まさに殺されようとしているマドリッド市民にライフルを向けています。照明によって、この場面のドラマ性と緊張感が強調されています。これにより、英雄たちの姿を強烈に照らし出し、詳細な心理的性格描写において、彼らの特徴や態度をはっきりと区別することができています。
連作とされる「マドリッド、1808年5月2日」と併せて、この作品は1814年のルイ18世によるブルボン朝の王政復古時に制作されました。両作品は、フェルナンド7世のマドリッド帰還中に凱旋門を飾る、または5月2日の祝典を記念するために使われたと考えられます。
作品の左下には、このキャンバスがスペイン内戦中の1937年にバレンシアに移送された際に受けた損傷の跡が今でも見られます。